きっかけは新しい相棒(車)の洗礼を兼ねて和歌山、白浜のマルエス8686へ行ってみようと思いついて、ついでにいろいろ。
まずは三重県美術館、三沢厚彦 ANIMALS 2013 in 三重
ご本人のギャラリートークに狙いを定めて最終日に滑り込み、樟の爽やかな香りの中で、ご本人によるとあまり実物は見ないそうなのに実感としてはリアリティのある動物、大きさもじっくり体感、こっちの動物が実在してても構わない気がした。せっかくなのでカタログにサインを頂いて、後の行程で出会った人にみせびらかすことになる。
そこから白浜へ、8686の閉店時間に間に合うつもりだったのに大渋滞に巻き込まれ大幅に時間をオーバーしてやっとのことで到着、腹ぺこでお待たせの8686さんと合流、九十九でナギサビールと石窯ピザなどなど美味しかった、運転で疲れた体に酵母が浸みた。
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はっきりと思い出せないけど白浜は10数年ぶりの再訪。その時は某女史の親御さんのコネでシービューの豪華なリゾートホテルをリザーブ、ツインの部屋にこっそり5人ぐらいで泊まった覚えがあります、もう時効、あの節はすみませんでした。
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翌日も晴天。
名勝千畳敷。
三段壁の地下(?)36mにある洞窟では押し寄せる波の迫力に圧倒された、何かしら怖いので写真は撮らない代わりにしっかり体感してきました。波は7回に1回(だったっけ?)ぐらいのペースで大きいのがやってくるそうです、実際そんな感じでした。
昨日観たアニマルたちの印象を実物で上書きしちゃうのはもったいない気がしたんだけど白浜といえばパンダらしいので、アドベンチャーワールドへ行った。
ホッキョクグマに賢いラッコ、ペンギンはいっぱい居すぎるぐらいいるし、イルカのショーでうっかり感動しかけたり、サファリワールドでは肉食獣に萌え、カメラの電池が意外と早い閉園時間まで持たなかったぐらいに実物アニマル満喫!(朝から来なかった事を激しく後悔)結局のところ、あっちでもこっちでもアニマルはいいってこと。
夜は8686さんおススメの「いち」でウニ、焼き肉屋なのにウニ、これがまた美味でした。
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気になるスポットはいろいろあって翌日の行程が悩ましかったがここら辺で今回の旅が偶然ながら動物つながりのアニマルツアーになっている事に気付いてしまったので、こうなったらアニマルで締めようと思いついて早めにスタートの串本ルートに変更。が、翌日8686さんが痛恨の寝坊(言いふらしてみた)「先に旅立ってくれ・・・」と、遺言のような寝言のような言葉をかけられるがまあ先を焦る事は無いので自分だけゆっくり朝食をいただいて南方熊楠記念館へ。入り口のビデオで予習は完璧、分かり易い展示と館の方々の熊楠への愛情が感じられるいい記念館でした。
受付で「今日の屋上はサイコーですよ」って。
確かに。
気持ちよかったー。
こんな風景を身近に過ごしたらもっと快活な性格になれるのではと思ったけど・・・今さら間に合わないか。
車窓の絶景も気になりつつ脇見は危険な行程の末、お昼頃に串本着、パンとカフェnagiさんでランチ、やっと来れました。野菜たっぷりピザ、タルティーヌもうまかった、店員さんに豊橋のひとがいたのもおもしろかった。
〆のアニマル、虎5頭目。
こちらへ出掛ける事をぼんやりと考えていた時に偶然話題に上がった長沢芦雪の虎、これが串本にあるという事も今さら聞きつけて。この一度見ると忘れられない迫力もありながらどこかかわいい虎ちゃんを芦雪は実物を知らずに描いただとか、それが実物を見ずにイメージで作っているという三沢さんのアニマルと少しつながったり、酒好きだと噂の芦雪が長く滞在したというこの辺りでどんな風に過ごしていたかとか、この絵にまつわる妄想が膨らんで、重文ということで各地の展示に駆り出される事もあるようだけどせっかくだから現場で観たかった。
紀州串本無量寺の中にある「応挙芦雪館」本館にはレプリカの虎と応挙などのコレクションをもったいぶらずに見せてもらえ(復習したら他にも白隠や若冲などなかなかの品揃え)手書きのキャプションが微笑ましい地元ゆかりの収蔵品もいろいろ、収蔵庫では本物の虎図!に対の龍図、他の応挙のふすま絵もどれも重文、ガラス越しとかじゃないんだよ、すごいよ、ドキドキした。その後案内してもらった方丈には日本の技術の粋を集めてデジタル複製されたそれらが元の様にふすまとして納められていた、なかなかに奇抜なインテリア、いいもん見せて貰いました、また訪れたい。
串本へは10年ぐらいぶり、今回は記念に本州最南端訪問証明書も手に入れ、自分のお土産には姫ひじき(コレ、おいしいよ)台風の影響で荒れ始めた海を眺めながら前に来た時と変わった所、変わらない所などを眺めながらぼちぼち帰る方向へ向かう。
帰りがけの最後の目的地は和歌山から三重に入ってスグ、紀宝町のGardenBreadさん。8686のイベントなどで間接的にお世話になっているので是非とも訪れてみたかった。店名に納得するほどいい感じのお庭がある小さいパン屋さんと喫茶室。コーヒーをご馳走になりながら、初めましてなのに久しぶりに会った同級生のような親近感の中で歓談、もうこの辺りではリアルに帰りの行程が気になってきて帰るのがめんどくさくなっていてついつい長居してしまった、とてもいいお店でした。また来ます、と気軽に言えない距離感だけどなんとかしてまた何かしらご一緒できたらいいな。
ここにてツアー終了。8686とGardenBreadさんに見送られ、早速教えてもらった道を外れて焦らせたりしながら長ーい帰路に着きまして、休み休みで5時間半で無事帰還。
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和歌山のでっかい自然に美味しい物、色んな物、人に会えて、思いきって出掛けた甲斐がありました。楽しかった、お世話になった方々にはありがとう。
毎年この時期は仕事的にも繁忙期なので行楽シーズンとはいえなかなかそうもいかないのが現実、出掛けたばかりなのに今年はヤケにそれが身に染みる。
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